「僕たちに、もうモノは必要ない」。これがすべての始まりである
3月に帰国し、家族と春休みを過ごしました。休みの間には主に読書に費やしました。ある日、父から日本人作家の本をすすめられました。佐々木典士の「僕たちに、もうモノは必要ない」。筆者は生活に必要な物だけ残し、残りのいらない物はすべて排除しました。父から本を借りて、すぐ読みました。
そして、この本に初めて目にした言葉がありました。「ミニマルリズム」。
「ミニマルリズム」は「ミニマル」の言葉から。
ミニマル=最小限
「ミニマル」の言葉は物だけでなく、仕事や人間関係にも使われています。
ミニマル生活=物を捨てる
佐々木さん(筆者)の本には、必要ないものを排除すれば生活がよくなり、幸せになれると強調していました。
彼の部屋を見ると、さすがにこれは「ミニマル」すぎると思いました。床に置いてあるものは一切ありません。夜だけ、布団を収納から出して、朝はまた収納に入る、本当に物少ない生活を生きている人です。佐々木さんみたいな生活は無理だと思いますが、少なくとも佐々木さんが書いた本のおかげで、ミニマル生活に興味を持ち始めました。
実は留学してから、自分はなんだかんだちょっとミニマル生活に向いているのではないかと思っていました。服はすべてユニクロにシンプルな色だけ。憧れの部屋にはIKEAや無印良品の家具がメイン。しかし、当時は「ミニマル」っていう言葉がわかりませんでした。そのため、父が貸してくれた本を読んだ後に「これだ!これこそ自分が求めている人生のキーワードだ!」と思いました。
春休みが終わって、日本に戻る
日本に戻ったら住んでいる部屋を変えようと思いました。佐々木さんの本では「捨てる方法最終リスト55」が書いてありますが、これではまだ足りないと思いました。捨てるとしても、どうやって捨てるか、そのあとの片づけはどうすればいいのか、いろいろ考えていました。
「人生がときめく片付けの魔法」。二冊目の本
丁度片付けに悩んでいる時に、いつものスターバックスでぶらぶらしたらある本を見つけました。近藤麻理恵の「人生がときめく片付けの魔法」。筆者は5歳から片付けが大好きで、現在は片付けのコンサルティングをし、日本だけでなく世界中にも「KonMari方法」で知られています。
「一度片づけたら、絶対に元に戻らない」、「ますは捨てるを終わらせる」― 近藤麻理恵
二冊の本で「ミニマル生活」、「捨てる」、「片づける」の三つの言葉を頭に入れ、生活に対する意識が変わってきました。二冊目を読み終わったところで、さっそく片付けを始めました。
KonMari方法の一番大事なのは「場所ではなく、種類で片づける」ことです。最初は、服、それから本、書類、最後には小物と思い出品という順番で片づけました。数日間かかって、やっと部屋をきれいにすることができました。以前と違いすぎて、まるでほかの部屋に引っ越した感じです。
BEFORE
AFTER
日本に後半年だけいますが、今からでもすぐにミニマル生活を始めたい、明るくてきれいな部屋で過ごしたいと思い、片づけ終わったら古い家具を売って新しい家具を買いました。今の部屋にすごく満足です!
物がほぼ0になるまでにはミニマルではないと思う人もいます。私は佐々木さんみたいにベッドやテーブルがない生活には生きられません。人によって最小限の意識が違いますから。
ものを捨てることはミニマル生活へ目指す一つの方法です。完璧なミニマル生活を目指すためにはモノだけでなく、心も「ミニマル化」すべきだと思います。例えば、大切な仕事だけに集中することや、「NO」をはっきり言えることなどです。単に言うと、ミニマル生活はシンプルに生きることだと思います。
この二冊を読んでから、ミニマルリズムの定義に興味を持ち始めた私は次々とミニマルの本を読みました。例えばレオ・バボータの「減らす技術」、グレッグ・マキューンの「エッセンシャル思考」やフランシーヌ・ジェイの「捨てる、残す、譲、好きな物だけに囲まれて生きる」です。
ぜひ、片付けに悩んでいる方があれば私が最初に読んだ二冊の本を読んでみてください。「捨てる」と「片づける」の本当に意味を見つけ、私と同じく、あなたの人生もいい方向に変わると信じています。